SSブログ
”ここは楽園 T's Island Photo Gallery” はこちらです
<撮影使用機材> ボディ:CANON EOS 5D Mark II  レンズ:EF70-200mm F2.8L IS II USM、EF24-70mm F4L IS USM、EXTENDER EF2×III  三脚:HUSKY ハスキー3段 #1003

母の死 [写真]

10-270_MG_0065.jpg

8月24日、母が亡くなりました。
母は大正、昭和、平成と時代をこえて、さまざまな試練を
乗り越え、最後の一息まで頑張り、93年の長い生涯を
全うしたのではないかと思います。
ベッドの横で手を握り、
「よう頑張ったねえ、今まで永い間ありがとう、もういいよ
おやすみ」
と言うと、最後の力を振り絞って一瞬頷いたように見えま
した。
母はつねづね
「とうちゃんと一緒になってほんとうに良かった」
と言っていました。
いまごろ浄土で父と再会し、
「なごう待たせて悪かったねえ」
と手をとりあっているのではないかと思います。
93歳という年齢までよく長生きしてくれました。
そして色々なことを教えてくれました。
母の子で幸せでした。
奇しくも同じ日に「ペコロスの母・・」のみつえさんが亡くな
っておられました。

火葬のあと骨を拾うとき、母の脚に入っていた金属の重
さに驚き、ショックを受けました。
こんな重いものを4か所も体に入れて、毎日デイケアに
通ってくれていたのかと思うと頭が下がる思いです。
あの2月のノロウイルスへの感染で入院したとき、もうこ
れで寝たきりになるのかと半ば諦めていましたが、懸命
のリハビリに取り組み、つかまり立ちができるまでに恢復
を遂げた時は驚くとともに感動しました。
家族に迷惑をかけまいとする母の頑張りだったのかと思
うと涙が出ます。

蠅が私から離れませんでした。
母が病院で死去し、遺体を自宅に連れて帰った頃からず
っと居るのです。
「この蠅は母だ」と思いました。
息子の事が心配で成仏できないのではないか。
葬儀社の人が集金にくるので、千円札の香典をそのまま
渡そうと数えていると、数える私の腕に纏わり付いて離れ
ません。
きっと、
「そんな失礼なことするもんがあるもんかい」
と止めようとしたのだと思います。
死してなお息子の心配をしている母でした。
そんな母の蠅も、葬儀と初七日が終わり、集まっていた親
族がそれぞれ帰って行くと、いつの間にか姿を消していま
した。
もうこれで安心だと思ったのでしょうか。

合掌


nice!(5)  コメント(3) 
共通テーマ:アート

nice! 5

コメント 3

ほほえみ

お母様の愛は深いですね
優しい息子さんが手を握っていてくれたので
きっと安心て逝かれた事でしょう
ご冥福をお祈りいたします

by ほほえみ (2014-09-18 22:19) 

beachboy

ujiki.o0さんmakimakiさんビタースイートさんほほえみさん
ありがとうございます
by beachboy (2014-09-21 11:24) 

シュウヘイ

ご苦労様でした。
お世話になりました。母も成仏していると思います。
by シュウヘイ (2014-09-21 17:51) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

2014-08-15fri2014-10-10fri ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。