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”ここは楽園 T's Island Photo Gallery” はこちらです
<撮影使用機材> ボディ:CANON EOS 5D Mark II  レンズ:EF70-200mm F2.8L IS II USM、EF24-70mm F4L IS USM、EXTENDER EF2×III  三脚:HUSKY ハスキー3段 #1003

”中年、プチ深夜特急”ー気ままな仏・伊の旅ー2 パリ 2011.10.12wed [フランス、イタリアの旅]

15パリ 022.jpg

2010.6.30.wed.2nd

朝、ソウル・ロイヤル・ホテルから仁川空港への送迎バス、行儀の悪い外国人たちが乗り合わせた。
バスの前半分はクワイエット。
後半分はノイズィー。
前半はヨーロッパ人で、後半はアメリカ人だろうと思うのは私の偏見だろうか?
後半分は出発時刻ギリギリになって乗り込んできた。
はじめは私の後部座席のこどもたち。
携帯ゲーム機で遊んでいるらしく、「ピーピー・ガーガー」の騒音をだしほうだい。
親はひとことも注意しない。
つぎは、十代と思われる女の子のグループ。
そのうちのひとりがのぼせあがっているのか、大きな声でしゃべりまくっている。
それにあいづちを打つようにほかのメンバーも大きな声ではしゃいでいる。
しまいには、ロックンロールかなにかを唄いだすしまつだ。
仁川空港に着き、チェックイン・カウンターでボーディング・パスをもらい、搭乗ゲートを確認してビジネス・ラウンジに入った。
飛行機に乗る前にすこし食事をとっておこうと、ビュッフェのパンとスパゲティ、それにワインをとった。
ビジネス・ラウンジははじめてなので、勝手がわからず、お金はどこで払うんだろうかと心配したが、ビジネス・クラスのサービスなのだ。
搭乗して飛行機が動き出すまえに、シャンペンがでた。
航海の成功を祈るという意味があるのだろうか。
13時15分、機体はパリにむけ滑走路へと動きだした。
ランチは、洋食と韓国料理とあったが、珍しいので韓国料理を選んだ。
焼肉とプルコギ。
野菜に材料をのせ、味噌をつけてくるんで食べる。
はじめての食べ物だったが、とてもおいしかった。
ソウル・ロイヤル・ホテルの料理とは格段の差がある。
ランチが終わったのが15時で、ディナーなみのボリュウームがあったので、夕食が17時頃だったらどうしようと思った。
飛行機はウラル山脈を越えてヨーロッパに向かうようだ。
出発地時間16時。
ランチのあと、窓が閉じられ、機内の灯りがおとされた。
なぜか眠気が来て30分間ほど眠っただろうか。
しかし、この機体は、時間をさかのぼって飛んでいるわけで、外は昼間のはずだ。
いま眠っておくことで、時差ボケを収めることになるのだろうか?

16時55分、イルクーツクの上空。
目的地まで、あと7時間45分
現地時刻、9時55分。
出発地時刻、16時55分。

18時。
”深夜特急5”を再読した。
パリまであと6時間35分。
パリからバルセロナへ行きたいという思いがつよい。
仁川空港を発ってから、7時間になろうとしている。
仕事をしていれば、そろそろ帰りの時間を気にしはじめる時刻だ。
決まったルートのない自由な旅。
パリで3日間すごしたあと、南仏にいくか、バルセロナに行くか。
まだ決めかねているが、パリの最終日に決めてもよいことだ。
アテンダントの女性にディナーの時間をたずねると3時間後だというので、ヌードルをたのんだ。
これが意外においしく、チリカップヌードルの本格的なようなもので、よくできている。
この機内で出される食事は、すべて満足のいくものだった。

18時20分(現地時間)、パリ、シャルル・ドゴール空港に到着した。
これがフランスなのか。
機内預けの荷物を受け取るためターン・テーブルにならんだ。
ターン・テーブルと言っても、この空港では斜めになったテーブルなので、荷物は二階からドスンと落ちてくる感じで、やわな荷物は壊れるだろう。
空港からタクシーに乗ろうと乗り場の列にならんだ。
私の順番になり、ステーション・ワゴン型のタクシーが止まって運転手が降りてきた。
太り気味の黒人の男で、何かはっきりしない表情だ。
男に地図を見せ、すぐ近くだと説明するが要領を得ず、首を横に振り気がすすまないそぶりを見せる。
タクシー乗り場の女性スタッフは乗せていけと指示している。
何なのだろう?
運転手は首を振りながら、私と荷物を乗せた。
なんだか、心配しながら乗っていると、地図では5Kmほどしかないのになかなか届かない。
どうも遠回りをしている感じ。
同じところを大回りしているという気がしないでもない。
15分ほど走ってどうにかホテルの前にたどりついたら、運転手は「ここだ」とはっきり言う。
なんだ知っていたのではないか?
料金をたずねると20ユーロだという。
料金メーターは16ユーロを表示している。
そして、首をかしげ道がわからず迷って大変だったというジェスチャーをする。
ああ、あの気がすすまない表情は、こういうことだったのかと思った。
荷物が4ユーロか?
まあいいや、と思い20ユーロ札を手渡し、
「メルスィー」といって見送った。
彼にも家族があり、生活がかかっているのだろう。
パリに着くなり、早々にぼられ、フランスという国は油断ならない国だな、と気を引きしめた。
19時20分、ホテル・メディアン・ロワシー・CDGに到着。
タクシーを見送り、ホテルの入り口に向かうと唖然とした。
石の階段に雑草が生え、煙草の吸殻や紙くずがちらかっている。
なんてところに来たんだろう、まるで廃墟だ。不安が頭をよぎった。
予約したのは三ツ星ホテルのはずだった。
とりあえずフロントに行って確認しよう。
「ボンジョール!」
若い黒人のレセプション・クラークに、ネット予約のプリントアウトを見せて、
「ここか?」と聞くと、
間違いないといった。
部屋はファースト・フロアだった。
鍵をうけとりカートをごろごろころがしながら、1階の廊下を奥に進んでいると、クラークから声がかかった。
エレベータを使えという。
そうだ、こちらではファースト・フロアは2階だった。
部屋に入って見てまたおどろいた。
古いのはかまわないが、掃除はちゃんとやってほしいものだ。
ベッドサイドの電話番号の説明書きはコーヒーか何かの染みで汚れていた。
セーフティ・ボックスもない。
今夜から三日間この部屋で寝るのかと思ったら、暗い気持ちになった。
ホテルは日本から”エクスペディア”でネット予約を入れていたものだ。
フランスの三ツ星とはこの程度なのかと落胆した。
外はまだ明るく、隣のホテルの庭では大人たちが子供を遊ばせている。
飛行機での長旅とタクシー、ホテルのトラブルでつかれた。
今夜はもう寝よう。
22時42分。


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