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”ここは楽園 T's Island Photo Gallery” はこちらです
<撮影使用機材> ボディ:CANON EOS 5D Mark II  レンズ:EF70-200mm F2.8L IS II USM、EF24-70mm F4L IS USM、EXTENDER EF2×III  三脚:HUSKY ハスキー3段 #1003

中年、プチ深夜特急”ー気ままな仏・伊の旅ー9 アルル 2011.12.3.sat [フランス、イタリアの旅]

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2010.7.7.wed.9th

フィンセント・ファン・ゴッホの描いた”跳ね橋”を撮りに来た。
いま、その橋を目の前にして、ここにいるという実感がなかった。
はるばる日本からここまで来たという実感がなかった。
それは、もう外国いるという感覚がなくなっていたのかもしれないし、ここがフランスなのだということを感じられなかったのかもしれない。
往路、道際の住宅地から自転車を押して出てきた子供たちに、”跳ね橋”の写真が載っているパンフレットを見せて道を尋ねたら、案内してくれるという。
そして、撮影機材を背負って歩く私を、小さな自転車をよろよろと運転して、振り返り振り返り先導してくれた。
姉妹らしく、上の子は黒縁の眼鏡をかけていて小学1、2年生くらい、私を気遣い、先に行ってしまう妹を、ちょっと待ちなさいとでも言っているのか、たびたび止まらせながら案内してくれた。
”跳ね橋”の手前まで来て、もうここまででいいよ、ジュス(ジュース)でも買いなさい、メルスィーと言ってそれぞれに2ユーロをあげた。
二人が「メルスィー」と言って立ち去ろうとしたとき、私が「フォト」というと、自転車に跨ったまま両足をついて立ち止まりこちらを向いてくれた。
シャッターを2回きった。
手を振ると二人は「メルスィー」と言って振り返りながら去って行った。
このふれあいは私にとって、この旅の宝になった。
帰り道、ゴッホも歩いたであろう川沿いの土の道を歩いた。
30メートル程の川幅で、水深があり、船上レストランの船が数隻係留されていた。
日差しが強い。
不思議な感動があった。
画家も、アルルの街中からここまで歩いて通っていたのだろうかと。
今日、私が歩いた同じ道を。

夕方、節約のためレストランをやめてファースト・フードの店にしたが、これがなかなかの本格ハンバーガーが出される店だった。
カウンターのガラスケースの中に材料を並べ、上にはメニューが写真入りのパネルで金額とともに掲示されている。
様式は日本のマクドナルドと同じだが、違うのは、職人のにいちゃん二人が汗をタラタラ流しながら声を張りあげて、厨房の中で作っていることで、いかにも本物と感じさせられるところだ。
本当においしい、ハンバーガー職人の店だった。

一喜一憂の旅だなあ、本当に。
さっきの不安は今の喜びになっている。

下の娘と重要な話があった。
話したい事があるからと携帯のメールに入っていたので、今からでもskypeでと返事し、接続となった。
いい人ができたらしく、今度会社の移動で東京に行くのに、一緒に住みたいということだった。
娘に相手ができたことは、喜ばしいことだったので、
「おお、そうか」と了解した。
私のこの旅が終わったあと、一度会うことにした。
<40歳、釣り仲間、見かけは若い>
うーん、まあ会ってみよう。



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beachboy

kuraさんaidesuさんご訪問ありがとうございます

by beachboy (2011-12-24 15:37) 

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