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”ここは楽園 T's Island Photo Gallery” はこちらです
<撮影使用機材> ボディ:CANON EOS 5D Mark II  レンズ:EF70-200mm F2.8L IS II USM、EF24-70mm F4L IS USM、EXTENDER EF2×III  三脚:HUSKY ハスキー3段 #1003

”中年、プチ深夜特急”ー気ままな仏・伊の旅ー19 南イタリア バーリ② 2012.7.3.tue [フランス、イタリアの旅]

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2010.7.17.sat.19th

朝食を済ませ、Bari Centre(バーリ・セントレ)駅に行き、明日のボローニャ行きのチケットを買った。
62ユーロ。
フィレンツェまで通しでも買えるはずだが、ボローニャーフィレンツェ間がES(エウロスターイタリア=高速列車)で出てきて、20ユーロとなるので、ESで約30分の距離なら普通に乗っても1時間ぐらいだろうと思い、ボローニャに着いてから普通切符を買うことにした。
チケットを買ったあと、Bari(バーリ)の旧市街を散策した。
ネットの情報から、バイクの二人組みのスリに狙われるという可能性を考えて、一眼レフカメラはホテルに置き、Fujiのコンパクトカメラを持って街に入った。
Bari Centre駅前からまっすぐ北に向かって”歩行者天国”のソテツや棕櫚の林立するメインストリートが通っている。
ソテツの周囲にはベンチが設置され、あちこちに人々が腰かけ語らいあっている。
真夏の日差しはつよいが、高層の建物のどちらかの側は日陰となるため、ずっと日陰を選んで歩くことができる。
20分ほど行くと、旧市街の南端にたどり着いた。
旧市街は、石造りの建物と石畳が迷路のように入り組んでおり、いったん入り込むと方角を失ってしまいそうだ。
私は持参したコンパスで方角を確認しながら歩いた。
古い建物の窓から、シーツや衣類など色とりどりの洗濯物が干されている。
南イタリアの風物でもあろうか。

昨日の午後、ビールを買いに小さなスーパーに入った。
入ろうとして、知らずに出口側のドアを開けようとしたら、ガラス戸の向こうから「こっちこっち」とシニョーラが指差して教えてくれた。
33clの瓶ビールを3本とミネラルウオータ1本をかかえてレジに並ぶと、先ほどのシニョーラがレジを打っている。
金髪で少しはにかみの20代後半くらいの優しそうな人だった。
私の番になって、2.4ユーロを支払い、つり銭をサイフに入れていると、買った品物を袋に入れてくれにっこり笑ってくれた。
今回フランス、イタリアの旅においてスーパーで袋に入れてくれた人ははじめてだった。
私はうれしくて「グラッチェ」と言って店を出た。
Bari(バーリ)に来て最初に感じたのは、”南国”、日本で言えば”土佐”(笑い)みたいな感じと、映画”イル・ポスティーノ”や”グラン・ブルー”で描かれた海辺の町のたたずまいである。

昼食にとネットで見つけた旧市街の入り口にある店"Osterie Dello Trevi"にむかった。
12時前についたら、コックさんが出てきて13時からだというのでホテルに戻ってでなおした。
1時10分ごろ店に行くと、こんどは中から普段着の無愛想な中年の男がでてきて、
「リストランテ?」
つまりここはレストランだがわかっているのか?と聞いているようなので、
「OK!」といって中に入っていった。
古い建物で、外観からはレストランには見えない。
中に入ると、洞窟のような内装で部屋は二つほどあり、私は一番乗りだったので広い部屋の二人テーブルに席をとった。
「Can you speak english?」と聞いたが、イタリア語で何とかといって返してくる。
何か聞いても、イタリア語だ。
どうも英語が嫌いらしい。
イタリア語でしゃべれよという顔をしている。
「ビーノ?ビーヤ?」と聞かれたので、たぶん飲み物のことだろうと
「ビア!」とたのんだ。
サイズを聞かれたようなので手まねで大きいのを注文した。
前菜はセルフサービスでタパスらしい。
大きなテーブルに8種類ほどのバットに入った惣菜がならんでいて、自分で好きなだけとれる。
私は蛸のマリネ、オリーブの実、茄子の焼き物、をとった。
それを食べ終わると、
「パスタ?」と聞くので、
「NO!」と言った。
「セカンドプレート、ビーフ?フィシュ?」と聞くので、
「フィシュ!」
さらに、
「フライ?グリル?」と聞かれ、
「グリル!」と応えた。
出てきたのはスズキの塩焼きだった。
そのとき、白ワインをと思って、
「ブランクワイン、グラス!」とたのんだが首をかしげる。それで、
「ビーノ、ホワイト」というとわかったようだった。
0.5リットルのホワイトワインがピッチャーに入って出てきた。
辛口である。よしよし。
次はデザートなのだろう、
「フルーツ?」ときいてきたので、
「NO!」と言った。
まだワインがグラス2杯分ほど残っている。
隣の席の家族づれには、コース通りの料理がつぎつぎに運ばれてくる。
私はもうこれで失礼したい。
2時35分。
もう1時間半もここにいる。
木製の椅子に座っているのでケツが痛くなってきた。
退散することにしよう。
勘定をしてもらい、18ユーロというので20ユーロ渡して待っていたがなかなか戻って来ない。
辛抱強く待っていると2ユーロを持ってきた。
おつりの2ユーロはチップにするのが習慣なのかもしれないとあとで思った。
日本酒やワインを飲んで、日光に当たるとどうもいけないらしい。
外に出ると、真夏の日差しを受け、景色がハイキーになりクラクラする。
14時半に"Osterie Dello Trevi"を出て、15時半くらいにはホテルに着いたはずだ。
そして、シャワーを浴び、髪を乾かしてベッドに入った。
そのまま3時間も眠っていたのか。
やっと、すっきりした。
今夜は、サラダとビールぐらいにしておこう。
たしかにワイン50clは多すぎた。
ウエイターというのか、経営者かな?
彼はイタリア語に固執していた。
英語もわかるようだが使おうとしなかった。
「ビーノ?ビーア」
「フィシュ?ミート?」
「フルーツ?」
「英語わかってんじゃーん」と日本語で言ったらにやっとした。
笑顔を見せなさいよ、商売なんだから。
もう来ないよ!

スーパーにビールとサラダを買いに行った。
昨夜のやさしいシニョーラはいなかった。
かわりに、肥ったおばさんがレジにいて誰かを怒鳴っていた。
潮の香りが流れてくる町。
バーリ旧市街。



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beachboy

tochiさんご訪問ありがとうございます
by beachboy (2012-07-03 18:39) 

beachboy

kuraさんご訪問ありがとうございます
by beachboy (2012-07-04 12:35) 

beachboy

くらいふさんありがとうございます
by beachboy (2012-08-20 16:27) 

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